寝ているときに地震が起きたとき、高齢の親の場合は、暗い中ですぐに起き上がったり、落ちた物を避けながら移動したりすることが負担になることもあります。
そこで今回は、高齢の親の寝室で確認したい防災対策3つについて解説します。
今回の記事でわかること
- 高齢の親の寝室で、まず確認したい3つの防災ポイント
- 家具・窓・通路まわりの危険を減らす具体的な対策
- 夜間や停電時でも、安全に寝室から移動するための備え
高齢の親の寝室で確認したい3つのポイント
実家に帰省したら確認したい、寝室の防災対策のポイントはこの3つです。
01|家具や物が倒れたり落ちたりしないか

最初に確認したいのは、ベッドや布団の周りです。
地震のとき、タンスや本棚などの家具が倒れたり、棚の上に置いてある物が落ちたりすることがあります。
まずは親が寝ている場所から周りを見渡してみましょう。
ひとつでも当てはまれば、対策が必要です。
対策①まずはベッドや布団から家具を離す
背の高い家具は、できれば家具の高さ以上の距離を取るか、家具の正面で寝ないようにするようにします。
この対策方法は、すぐ固定できない、壁に穴を開けられないという実家でも、まず寝る場所を変えるだけなので取り組みやすいです。
また、家具の上にある箱や重い物を下ろしたり、枕元の額縁はずらしたりして、落下物を減らしましょう。

対策②家具や家電に合った方法で固定する
防災対策において、家具は固定することが基本ですが、家具や家電は、種類によって適した固定方法が異なります。
とりあえず突っ張り棒を付ければ大丈夫というわけではなく、家具の形や置いている場所に合った方法を選ぶことが大切です。
| 家具・家電 | 固定方法の例 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| タンス・本棚 | L字金具 | 壁の下地など、強度のある部分に固定する |
| タンス・本棚 | ポール式+ストッパー式 | 壁に直接固定しにくい場合の候補。単独より組み合わせて使う |
| テレビ | 転倒防止ベルト・耐震マット | テレビ本体だけでなく、テレビ台も動かないか確認する |
| 冷蔵庫 | 転倒防止ベルト | 製品ごとの固定方法を確認して取り付ける |
| 電子レンジ | 耐震マット・ベルトなど | 本体が滑ったり落ちたりしないようにする |
| 食器棚 | L字金具+扉の開放防止器具 | 本体の転倒だけでなく、食器の飛び出しにも備える |
家具を壁に固定できる場合は、L字金具などでしっかり固定する方法があります。
一方で、賃貸住宅や壁に穴を開けにくい家では、ポール式の器具や家具の下に入れるストッパー式の器具を組み合わせる方法もあります。
ただし、取り付ける場所や天井・壁の強度によっては、十分に効果が出ないこともあります。購入する前に、商品の対応サイズや取り付け条件を確認しましょう。
🛒対策に使える商品の一例
固定グッズは、家具の大きさや置き場所によって合うものが違います。
サイズや取り付け条件を確認して選ぶようにしましょう。
02|窓やガラスでケガをする危険がないか

次に確認したいのが、窓やガラスです。
地震の揺れによって窓ガラスが割れると、破片が寝室の中に飛び散ることがあります。
対策①ベッドや布団を窓から少し離す
もし、親が窓のすぐそばで寝ていたら、ベッドや布団を少し移動して、窓から距離を取りましょう。
大きく家具を動かせない場合でも、寝る位置を少しずらすだけで、ガラスの破片が寝ている場所まで飛んでくる危険を減らすことができます。
窓だけではなく、ガラス扉の家具、鏡、ガラス製の照明、割れやすい置物なども、寝室にないか確認しておきましょう。
地震のあとに怖いのは、割れた瞬間と床に落ちたガラスに気づかず、裸足で歩いて怪我をすることです。
対策②カーテンを閉める
ガラスが割れたとき、カーテンは破片の飛び散りをある程度抑えてくれるため、夜はできるだけカーテンを閉めて寝るようにしましょう。
ただし、カーテンだけで十分とは限らないため、距離をとることや飛散防止フィルムと組み合わせるのがおすすめです。
対策③飛散防止フィルムを利用する
窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る方法もあります。
飛散防止フィルムは、ガラスが割れたときに、破片が大きく飛び散るのをかなり抑えてくれます。

🛒対策に使える商品の一例
購入するときは、窓の大きさだけでなく、貼れるガラスの種類も確認しましょう。
03|地震のあと、安全に寝室から出られるか

寝室そのものが安全でも、地震のあとに部屋から出られなければ困ります。
最後に、ベッドや布団から寝室のドアまでの道を確認してみましょう。
対策① 出口までの通路を確保する
特に高齢の親の場合は、暗い場所で段差や物をまたぐこと自体が負担になることもあるため、ベッドや布団から寝室のドアまでに、荷物や箱、電源コードなどを置かないようにします。
あわせて、家具が倒れたときに出口をふさがないかも確認しておきましょう。家具を大きく動かせない場合でも、向きを変えたり、ドアまわりだけでも空けたりすると対策になります。

対策② 暗くても安全に移動できるようにする
普段は問題なく歩ける場所でも、夜中の地震では停電している可能性があります。
そのため、枕元にライトを置いたり、すぐ履けるスリッパを用意したりして、足元を確認しながら移動できるようにしておきましょう。
🛒対策に使える商品の一例
寝室の防災は、まず3つから始めよう
寝室の防災で確認したいのは、大きく分けてこの3つです。
最後にもう一度整理すると
- 家具や落下物から寝る場所を守る
- 窓・ガラスの危険を減らす
- 寝室から安全に出られるようにする
ドアまでの通路にある荷物を一つ片付ける。そんな小さな見直しでも、できる防災対策はあります。


