高齢の親に防災リュックを用意したいけれど、どんなものを選べばいいのか迷っていませんか?防災リュックは、たくさんの荷物が入れば安心というわけではありません。高齢になると、筋力やバランスの低下などによって、重い荷物を背負うことが負担になる場合もあります。
大切なのは、親自身が無理なく背負えて、必要なときにすぐ持ち出せることです。
この記事では、重さ・背負いやすさ・大きさ・見つけやすさの4つのポイントから、高齢の親に合う防災リュックの選び方を解説します。
- 高齢の親に合う防災リュックの重さ・大きさの選び方
- 背負いやすさ・開けやすさ・見つけやすさなど確認したいポイント
- いざというときに使えるように、置き場所や実際に背負って確認する方法
高齢者の防災リュック選びで確認したい4つのポイント

高齢の親に合う防災リュックを選ぶときは、次の4つを確認しましょう。
- 必要なものを入れても無理なく持てる重さか
- 体にフィットして背負いやすいか
- 大きすぎず中身を取り出しやすいか
- 暗い中でも見つけやすいか
01| 親が持てる重さか確認する
高齢の親が使う防災リュックは、本体の軽さだけでなく、必要なものを入れた状態で無理なく背負えるかが大切です。
リュックの重さは、体重をもとに目安が示されることもありますが、同じ体重でも筋力や腰・膝の状態によって負担は異なります。
そのため、数字だけで判断せず、実際に必要なものを入れた状態で背負い、少し歩いて確認してみましょう。大切なのは数字だけではなく、本人が背負って歩けるかどうかです。
リュックには避難時に必要なものを優先して入れ、 水や食料などの自宅備蓄は別に準備しましょう。
02|体にフィットして背負いやすいか確認する
同じ重さの防災リュックでも、形や肩ベルトによって背負ったときの負担は変わります。特に確認したいのが、肩ベルトの幅やクッション性です。幅が広く、適度なクッションがあるものは、肩への負担を分散しやすくなります。
肩ベルトを調整し、リュックが体にフィットするか確認しましょう。実際に背負って少し歩き、肩への負担や歩きにくさがないか確かめることが大切です。
03|大きすぎず中身を取り出しやすいか確認する
大容量のリュックは、たくさん荷物が入る一方で、必要以上に詰め込んで重くなりやすいという面もあります。高齢の親が使う場合は、15〜20L程度のコンパクトなサイズも選択肢のひとつです。ただし、必要な荷物の量や本人の体格に合わせて選びましょう。
また、必要なものを自分で取り出せるかも大切なポイントです。リュックの内側が明るい色だと、中身を見分けやすくなります。さらに、開口部が大きく開くものや、ポケットが整理されているものなら、必要なものを探しやすくなります。大きさだけでなく、親自身が迷わず中身を取り出せるか確認しましょう。
04|暗い中でも見つけやすいか確認する
夜間の地震や停電では、家の中が真っ暗になることもあります。高齢の親が暗い部屋の中で防災リュックを探し回ると、転倒につながるおそれがあります。
そのため、暗いときでも見つけやすい工夫があるか確認しましょう。
ただし、反射材や蓄光材があっても、暗闇で必ず見つけられるとは限りません。
大切なのは、リュックを探し回らずに済むよう、置き場所を決めておくことです。親が普段過ごす場所や避難経路を考え、すぐに手に取れる場所に置いておきましょう。
防災リュックを置くのに最適な場所について
防災リュックの準備ができたら、次はすぐに持ち出せる場所に置きましょう。置き場所に迷ったら、次の3か所を候補にしてみてください。
| 置き場所 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 玄関 | 避難するときにそのまま持ち出しやすい | 通路をふさがない場所に置く |
| 寝室 | 夜間の災害でも手に取りやすい | 家具が倒れて取り出せなくならない場所を選ぶ |
| 普段よくいる部屋 | 日中の災害でもすぐに持ち出しやすい | 押し入れや収納の奥にはしまわない |
キャリー型の場合、避難経路を確認しよう
荷物を背負うのが難しい場合、キャスター付きの防災バッグを考える人もいるでしょう。平らな道であれば、背負うより楽に運べることがあります。
一方で災害時は、道路の段差、瓦礫、泥や水、階段などによって、キャスターが使いにくくなることがあります。マンションでは、停電でエレベーターが止まり、階段を使う可能性もあります。
そのため、キャリー型を選ぶなら、自宅から避難場所までの道を一度確認してからにしましょう。背負うこともできる2WAYタイプを選ぶ方法もあります。
高齢の親が無理なく使える防災リュックを選ぼう
高齢の親の防災リュックは、容量や機能の多さだけでなく、本人が無理なく使えるかを考えて選ぶことが大切です。
- 親が持てる重さか確認する
- 体にフィットして背負いやすいか確認する
- 大きすぎず中身を取り出しやすいか確認する
- 暗い中でも見つけやすいか確認する
そして、準備したあとは、玄関や寝室などすぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
防災リュックは、用意することがゴールではありません。いざというときに親自身が使えることを大切にしながら、親の体や生活に合ったものを選びましょう。


