高齢の親の食事支援は「何が大変か」から考える
親が高齢になったからといって、すぐに宅配弁当などが必要になるとは限りません。
まず確認したいのは、食事のどの部分が負担になっているのかです。
以下のように困っていることによって必要な支援は変わります。
【フローチャート】親に合う食事支援はどれ?
ここから、親の今の生活を思い浮かべながら、実際にフローチャードで確認してみましょう。

Q1 買い物に行くことが負担になっていますか?
買い物は大変でも、自分で料理ができる場合は、ネットスーパーや買い物代行が選択肢になります。
食材を自宅まで届けてもらえるため、今の生活を大きく変えずに買い物の負担を減らせます。
もし、買い物だけでなく料理も難しくなっている場合は、宅食・宅配弁当を考えてみましょう。
Q2 料理をすることが負担になっていますか?
買い物も料理も問題なくできている場合は、今すぐ大きな支援が必要とは限りません。電話や訪問のときに、食事内容や冷蔵庫の様子をときどき確認しておくと安心でしょう。
もし、料理が負担になっている場合は、さらに届いた食事を自分で準備できるかを確認します。
Q3 温めるなど簡単な準備はできますか?
電子レンジで温めたり、冷蔵庫から食事を出したりできる場合は、宅食サービスが利用しやすいでしょう。
冷凍や冷蔵のお弁当を利用すれば、料理の負担を減らしながら食事を準備できます。
簡単な準備も難しくなっている場合は、食事だけではなく生活全体の見守りも考えてみましょう。
Q4 食事だけでなく安否確認も心配ですか?
地域によっては、食事の配達とあわせて見守りを行う配食サービスがあります。自治体によって利用条件や内容が異なるため、市区町村の窓口や地域包括支援センターに電話で確認してみましょう。
支援方法が見えてきたら、家族の負担も考えよう
親に合いそうな方法が見えてきたら、次に考えたいのが家族が長く続けられる支援かどうかです。
家族が無理のない範囲でできる支援を考えよう

仕事や子育てをしながら、買い物や調理のために実家へ通い続けるのは簡単ではありません。
最初はできていても、数か月、数年と続けば、家族側の負担が大きくなることもあります。
宅食は、すべてを任せるのではなく、家族だけでは難しい部分を補う方法として取り入れることができます。
サービスを利用することは、家族が親を支えなくなることではありません。
買い物や食事の準備をサービスに任せることで、家族は見守りや声かけなど、家族だからこそできることに力を使いやすくなります。
金銭面のほかに、考えるべき大切なこと

できるだけ費用を抑えたいと思っても、安い方法が親に合っているとは限りません。
たとえば、ネットスーパーで食材を届けても、親自身で料理することが難しければ、食事の悩みは残ってしまいます。
一方、宅食や宅配弁当は費用がかかりますが、買い物や調理の負担を減らせるため、家族が頻繁に実家へ通わずに済むこともあります。
「サービス代がもったいない」と感じることもあるかもしれません。しかし、食事支援は、家族か宅食かの二択ではありません。
たとえば、平日は宅食、週末は家族と買い物という使い方もできます。
また、普段はネットスーパー、体調が悪い時期だけ宅配弁当という方法もあります。
親の体調や家族の生活は少しずつ変化します。
一度決めた方法をずっと続けるのではなく、その時の状況に合わせて見直していきましょう。
① 親に合った支援か
親の体調や生活に合い、食事の困りごとを解決できるか
② 家族も無理なく続けられるか
費用だけでなく、買い物や調理、実家へ通う負担も考える
③ 状況に合わせて見直せるか
親や家族の状況が変わったときに、支援方法を調整できるか
親の困りごとと家族の負担を整理して、支援方法を選ぼう
高齢の親に合う食事支援について、フローチャートを用いて解説しました。



