食事の変化は、食欲だけではなく、買い物の負担や体力、生活リズム、歯や口の状態が関係していることもあります。
今回は、親の食事を確認するときに見ておきたい5つのポイントについて解説します。
今回の記事でわかること
- 親の食事で確認したい5つのポイント
- 食事の変化から気づける生活・体調のサイン
- 食べにくさや食事量低下の背景にある原因
親の食事が気になったら確認したい5つのポイント
親の食生活が気になり出したら、まず確認したいことはこの5つです。
01|食べ物をどこで購入しているか

まずは、親が普段どこで食べ物を買っているか確認してみましょう。
購入方法はいろいろあります。
ここで最初に考えたいのは、その購入方法で、本当に親は無理はないのかということです。
無理はないかを考えること
もし、「買い物の回数や量が減った」「以前はスーパーへ行っていたのに、最近はコンビニが増えた」。そんな変化があれば、買い物自体が負担になってきていることが考えられます。
| 買い物の変化 | 背景にある可能性 | 食事への影響 |
|---|---|---|
| スーパーに行く回数が減った | 膝や腰の痛み、体力の低下 | 買える量・食べる量が少なくなる |
| 重いものを買わなくなった | 筋力の低下、持ち運びの負担 | 米・牛乳などを避けるようになる |
| 買う量が以前より少ない | 重い・かさばる、膝や腰の痛み、体力の低下、食欲低下 | 食材の種類が減り、パン・おにぎり・麺類などの軽いものが続きやすい |
| コンビニで買うことが増えた | スーパーまで行くのが大変 | パン・おにぎり・麺類など調理不要の簡単な食品に偏りやすい |
| 買い物に行かなくなった | 外出への不安、体力低下、交通手段の問題 | 食材が不足し、食事の選択肢が減る |
| 生鮮食品を買わなくなった | 重い・かさばる、調理することへの負担 | 肉・魚・野菜・果物などが不足しやすい |
まずは「何を食べているか」の前に、食べ物を無理なく買えているかを確認してみましょう。
02|どんなものを購入し、どれくらい食べているか

次に確認したいのは、どんなものを購入し、どれくらい食べているかです。
高齢になると、野菜や果物を買って持ち帰るのが辛くなったり、調理することが面倒に感じやすかったりして、パンやおにぎり、麺類、お菓子など簡単に食べられるものに偏ることがあります。
もちろん、惣菜やレトルト食品を利用すること自体が悪いわけではありません。大切なのは、それだけで食事が終わっていないかどうかです。
1回の食事の中で肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質、野菜や果物などが入っているかを確認してみましょう。
しかし、高齢になってもバランスの良い食事を毎回用意するということは、とても大変です。そのため、考え方を変えて、同じようなものばかりを食べていないかという視点で確認するようにするとよいでしょう。
とらせなければいけない
食べていないかを確認
いつもと違うものを足したり、違う組み合わせにすることで、総合的にバランスはとれていきます。

そして、「何を食べているか」と同じくらい大切なのが、食べる量です。
本人は「ちゃんと食べた」と答えていたとしても、年齢とともに食欲が落ちたり、一度にたくさん食べられなくなったりして、実際はあまり量を食べていないこともあります。
そのため「今日は何を食べた?」だけではなく、「お弁当は一回で食べられてる?」「最近、食べる量は変わってない?」など具体的に聞いてみると、食欲や1回の食事で食べている量を確認することができます。
03|水分は足りているか

忘れずに確認しておきたいのが水分です。
水分が足りず脱水になると、
などの体調の変化が見られることがあります。
「喉が渇いたら飲むから大丈夫」と思っていても、年齢とともに喉の渇きを感じにくくなることがあり、本人が気づかないうちに水分不足になっていることもあります。
そのため、食事とは別にこまめにお茶や水などを飲めているかは確認しておきたいところです。
下の表は水分補給のタイミング例です。
| タイミング | 水分補給の例 |
|---|---|
| 起床したとき | 起きたらコップ1杯を目安に |
| 朝・昼・夕食のとき | 食事と一緒にお茶や水を |
| 午前・午後の休憩時 | お茶や水を少しずつ |
| 入浴の前後 | 入浴前後に水分をとる |
| 寝る前 | 就寝前にも少し水分を |
| 外出・運動の前後 | 汗をかいたときは特に意識する |
※持病のある方は、水分量に制限がある場合があります。かかりつけ医に制限が必要かどうかを確認してから飲むようにしましょう。
04| 何時に、1日何回食べているか

次に確認したいのが、食事の時間と回数です。
「朝・昼・晩の3食を食べているか」だけでなく、以前と比べて食事の回数が減っていないかを確認します。
1日を通して食べる回数が減った
以前と比べて、食事の時間が大きく変わった
こんな変化がないかを見てみましょう。
起きる時間が遅くなったり、外出する機会が減ったりすると、生活リズムが変わり食事の時間や回数にも影響することがあります。
また、料理をすることが負担になったり食欲が落ちたりしても、食事そのものの回数が減ってしまうことがあります。
このように、食事の変化が生活リズムの変化のサインになっていることもあるため、食事の時間や回数は確認しておきましょう。
05| 歯や口の中に問題はないか

最後に確認したいのが、歯や口の中の状態です。
親の食事量が減っていると、つい「食欲がなくなったのかな」と考えがちですが、実は、
など、食べたいけれど食べにくいということもあります。
食事を改善しようとする前に、まず食べにくい理由がないかを確認することは大切です。
5つのポイントを押さえて親の食事を確認しよう
今回は、親の食生活でまず確認したいこと5つについて解説しました。
親の食生活を把握することは、親の健康状態を見るのに欠かせない重要な観察ポイントです。
今回押さえたいポイントは以下の5つです。
最後にもう一度整理すると
- 食べ物をどこで購入しているか
- どんなものを購入し、どれくらい食べているか
- 水分は足りているか
- 何時に、1日何回食べているか
- 歯や口の中に問題はないか
大切なのは、毎日の食事を完璧に整えることではありません。
まずは親の食事や生活について聞いて見るところから始めてみてください。
小さな変化に気づくことが、親の食事や生活リズムなどを見直すきっかけになりますよ。

